質問に、ただ答えるだけでは足りないかもしれない①

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もし、道を歩いていて

「A駅は、どう行けばいいですか?」と

尋ねられたら、みなさんはどうされますか?

 

「A駅まので道順をわかりやすく伝える」

これが基本でしょうね。

 

この場合、

そもそもその駅に行くことが目的なのかどうか

考えてあげることが大事だと思います。

 

もしかしたら

その人は駅の近くのお店に行きたいのかもしれないし

電車もその電車より、別の電車の方がいいかもしれません。

(私の地元の神戸ならJRより阪神や阪急の方が

目的地に行くなら都合がいい場合も多々あります)

 

質問に単純に答えるだけじゃ

足りないことがあります。

 

私はこんなことも

大学や社会人のコミュニケーション授業で

伝えています。

 

 

2年ぐらい前の話です。(実話です)

 

「阪神三宮駅ってどこにありますか?」って

若いカップルに尋ねられました。

 

「阪神三宮は地下にありますから

少しわかりにくいですよね。

地下に入って真っ直ぐ行くと

すぐにわかりますよ」とお伝えしました。

 

が、ちょっと気になることがありました。

 

というのも男性が持っていた布バックのなかに

競馬新聞の競馬エイトが入っていました。

 

もしかして、阪神競馬場に行くんじゃないかと

思いました。当然、そう思いますよね。

 

で、「どちらに行かれるんですか?」って聞いてみたら

 

「阪神競馬場です」って。 

 

(やっぱりって、心のなかで叫びました)

 

「阪神競馬場って阪急電車で行くんですよ。

阪神って名前が付いているから勘違いしますよね。

 今日は勝って来てくださいね」(私)

 

「助かりました。阪神電車に乗るところでした。

 教えてもらってありがとうございます」(カップル)

 

 

『駅を聞いたから 駅に行きたいとは限らない』

 

『限らない』

 

これはよくあることです。

 

私は駅を聞かれたときに

駅までの道順を伝えたあと

ひとこと聞くようにしています。

 

(駅に行くのが目的だなと

 その雰囲気で察したときは

 駅への道順だけをお伝えし

 少しでも気になることがあったら

 ひとこと聞くようにしています)

 

質問されたときは

『何故 このことを聞かれたのかな?』と

考えることがとても大事ですね。

 

こう考えるようになったのは

20歳のときの出来事がきっかけです。

 

次回のコラムでは

20歳のとき、何があったか

書くことにしますね。