目配りと責任感

「もう京橋に着きますよ」

私は朝早く
JR環状線に乗っていました。

京橋止まりの電車に乗っていたのですが
京橋に着く直前
社内のトイレのドアを叩きながら
上記のような言葉を掛けている
70歳ぐらいのご婦人がいました。

お連れさんが
トイレに入っていて
もうすぐ終着駅になるから
教えているんだと思っていました。

そのうち
電車は最終駅の京橋に到着。

しかし、トイレから
誰も出てはきません。

私は駅員を探して
声を掛けないといけないと思い
駅員さんに歩み寄ろうしました。

その時
やっとトイレから
60歳ぐらいのご婦人が出て来られました。

ちょうどこの方が
電車から降りたと同時に
ドアが閉まりました。

「教えてもらって、ありがとうございます」と
トイレから出て来られたご婦人は
一声かけると
その場を立ち去りました。

お連れさんではなかったんですね。

それにしても
その70歳ぐらいのトイレのドアを
叩いていたご婦人はよく観られていましたね。

しかも自分の知り合いでもなんでもないのに・・・

この方の目配りと責任感
本当に素晴らしいです。

私も電車に乗った時は
もっと周りを観ておこうと思います。