『よく観る』 『よく知る』

昨日のコラムの続きです。

フィジカルトレーナーの石橋さんに
ストレッチをしてもらっている時、

「柳本さんはコミュニケーションの授業とか
 されているんですよね。
 伝えることって
 難しくないですね?」と
尋ねられました。

「はい、いくら勉強しても
 伝えることって
 難しいですね。
 人によって
 同じ言葉が
 同じ言葉と理解されないし・・」(私)

「そうんですよね。
 私も『手を上にあげてください』と
 言った時に
 真上にあげる人や
 前にあげる人や
 斜めにあげる人や
 さまざまなんです。
 だから、手を天井に向けて
 真っ直ぐにあげてください。とか
 言うようにしているんです」(石橋さん)

「そんなことがありましたか?
 スポーツ選手なら
 楽でしょう?
 伝えることは。
 専門用語も理解されているし
 その方が伝わるだろうし
 でもよくわかってない方に
 わかりやすいように
 お伝えするのが難しいんですよね」(私)

「わかっていない人に対して
何がわかっていないのかを
知ることが大事なんです。

何をご存知ないか?
何を理解されていないか?

相手を知らないと
リハビリもできないですね。
少なくても的確なことは・・・
相手をよく見て、よく知らないと
何の効果も発揮しないんです」(石橋さん)

私はストレッチを受けながら
石橋トレーナーとこんな話をしていました。

石橋さんのお仕事は
スポーツ選手の身体を見てあげることです。

今、どこが弱っているのか?
どこを強化してあげると
最適の筋肉の動きとなるのか?

こんなことをされながら
プロスポーツ選手が最高のパフォーマンスを
発揮できるようにサポートされています。

サポートも相手を知ることから
始めないと何の意味もありませんね。

『よく観る』

『よく知る』

何事も相手を知ることから
はじめないといけませんね。

そう言えば
スポーツジムで
石橋さんと初めてお会いしたとき

「柳本さんって
 何かの御商売をされているんですか?
 社長さんですよね」と

普通に聞かれました。

その時は
普通に「はい」と答えていましたが
あとで考えると
やっぱり石橋さんは
私の何か観ていたんでしょうね。
 

『よく観る』

『よく知る』

仕事ができる人が
常にしていることのように思います。