スピード

今日の思いつきコラムは
友人の志賀美春さんのメルマガからの
引用です。

志賀さんは毎週
メルマガでいいお話を提供くださいます。

今日のお話も仕事に
直結するお話です。

遅ければ何の意味もない。

これは私も新人時代に
よく言われたことですし
今、仕事をしていて
本当にそう思います。

成功の秘訣とは『すぐすること』と
将来塾内でも教えています。

すぐにできるかどうか。

早くできるかどうか。

社会ではとても大事ですね。

(志賀さんのメルマガから)

<私の思い>

私の銀行員時代。

まさに、住友イズムの中に居りまして・・・。

上司から、教え込まれたことで
今でも、「なるほど、その通り」と思え、
折に触れ、子供にも話し
聴かせている考え方があります。

それは、仕事をする上での仕事の仕方。
何が重要か?・・・です。

住友銀行で仕事をする上で、重要だ
と教えられたのは、スピード。

そして、チームで結果を出そうとしている以上
期日を守る、ということです。

よくこんな話を聴きました。

次のA君、B君、C君でどれが一番良くて
最悪はどれか?・・・
という質問をされます。

新人3人に同時に同じレポート指示を出しました。
それは、重要な取引先への提案を
作成するのに重要なレポートです。

それに対して・・・。

A君は、期日の1週間前に
完成度50%のレポートを提出しました。

B君は、期日当日に、完成度80%の
レポートを提出しました。

C君は、期日翌日に、非の付け所のない完璧で、
かつ取引先への提案に新たな視点を
もたらす究極のものでした。

A君B君C君のどれが一番高い評価を
受けるのでしょうか?・・・

私の上司が教えてくれた評価の順位は
一番高評価はA君。

ついで、及第点は、B君。

最低で評価に×が付き
下手したら左遷なのはC君だ・・・とのことでした。

この評価の差は、何から来るのでしょうか。

恐らく、この評価のされ方も
実際の効果次第で変化するでしょう。

ビジネスは結果を出せばOKであり
それが全てな部分もありますので。

ただ、部下としての仕事の「仕振り」
(この言葉は住友銀行では好んで使われる重要なキーワードでした)
として、スピードが大切だ、ということです。

新人に上司がレポートを出させるのに
出されたレポートをそのまま右から左へ顧客に提出する
と言うことを想定するはずがありません。

自らの参考資料としてと、部下への教育の
観点から指示したに決まっています。

この場合、重要な顧客あての提案期日に
間に合わせるために、レポートを受け取って、
上司が案を創り出す期間を逆算して
期日があるわけです。

(実際には、期日に遅れることや不測の事態を想定して、
もう少し早めの期日にしていることが普通だと思いますが)

であれば、出来上がりは不完全ながらも
一週間前に提出したA君のレポートは
吟味したうえで、もう一段上のレベルでの
再提出も十分に指示できるわけです。

反対に、C君のレポートは、上司が舌を巻くほどの
内容でありながら
大事な顧客交渉に役に立たない、使えないレポートに
なってしまう可能性が高い。

そのレポートを待って仕事が進まなかった上司は
共倒れ・・・と言うことになり得ます。

ですから、チームで何かを達成するに当たり
一番重要なのは、合意した期日を守ること・・・。

それを、徹底的に叩き込まれました。

その考え方は、今でも私の心の中で機能しています。

期日は何のためにあり、それに拘り、守ることが
チームにとってどのような効果をもたらすか?
守らないことが、チームにとってどのような効果をもたらすか?

できない理由は必要ありません。

期日にできなさそうなら、早めに手を上げ
延ばせるなら延ばしてもらうこと。

自分の力ではできなさそうなら
出来る人に応援を依頼すること。

うまくできない理由が自分にあるなら
今までとやり方を変えてみること
この三つしかないんじゃないでしょうか?

それで、出来ないなら、もともと期日に
関係なく結果は出せなかったはずです。

でも、期日を守れなかった
それだけで、破談になった案件。

たくさんありますよ。