アピールしようと思わなければ、人は素直でいられる。

今日、宮崎大学に行っていました。

人事担当者と就活生の懇親会があり
私の顧問先の企業も参加されたので
人事採用顧問の私は必然的に
参加することになりました。

「人事って、どんな人を採用されるんですか?」

本日、多かった就活生からの質問です。

「一緒に働きたい人を採用するだけやよ」

私はこんなふうに答えていました。

「一緒に働きたい人って、
具体的にはどんな人ですか?」(就活生)

「ニコニコしていて、
私がした質問に自分の言葉で真っ直ぐに
 答えてくれる人ですよ」と
私は自分の素直な気持ちを就活生に伝えました。

「質問に、自分の言葉で、真っ直ぐって
 どういうことですか?」(就活生)

「つくらないって、ことなんです。
 人ってね、
 自分のつくろうとすると
 なんか相手に違和感を与えるんですよ。
 ええかっこしよう、とか
 アピールしてやろう、とか
 思うと、
 質問に真っ直ぐに答えることも
 できなくなるし、
 自分では完璧にアピールできたつもりでも
 相手(人事)の人は
 嫌な思いをしているだけって
 ことが多いからね。

 面接とかで
 アピールしてやろうとする必要もないんですよ。
 
 素直な気持ちで臨んでください。
 人事はあなたと会話がしたいだけですから」

私はこんな話をしながら
自己を振り返っていました。

売上が思うようにあがらなかった
営業マン時代
私は売り込むことだけを考えていました。

他社より、どれだけ自社の商品が優れているのか?

このことを一番強く、
推していました。

でも、他社より優れているとか
優れていないとか
相手の方には、何にも関係ないですよね。

相手の方が必要なのは
そもそもそのサービスが必要なのかどうかですよね。

もっと言えば
私という人間と
これから仕事上で付き合いたいと
思ってもらえるかどうかですよね。

押し売り営業マンと
仲良くしたいと思う人なんていません。

売上もあがらないのは
当然のことでした。

ふと新人時代、していたことを
思い出していました。

でも、最近
就活生を見ていて
同じように思うことが多いですね。

面接で何を聞いても
用意してきた話ばかりする人や

何を聞いても
アピールばかりする人がいます。

「どんなアルバイトをしているんですか?」(私)

「はい、私は居酒屋で、2年間アルバイトをしています。
 そもそも協調性とコミュニケーション能力を高めるために
 アルバイトを始め、今はこの二つの能力は
 完全にマスターできたと思います」

こんなことを話し出す就活生がいます。

とても残念です。

「どんなアルバイトをしているんですか?」

→「はい、居酒屋で2年間アルバイトをしています」
だけで、いいですよね。

アピールばかりしようとするから
どうしても話が変な方向に行きます。

自分ではいい話をしたつもりかも
しれないけど
相手はうんざりしています。

人はアピールしようと思わなければ
素直に話ができます。

面接でも日頃の生活でも
アピールなんかする必要はないですよね。

そんなことより
素直に話をすることを
心がけるといいですよね。