昨日コラムで書いた石渡嶺司さんとの講演の中で、
新卒採用後ろ倒しの話題が出ました。
今年まで、採用開始が大学3年生の12月1日でしたが
来年から、3月1日解禁、選考試験は8月からという
取り決めが経団連で、まとまりました。
そうなんです。
こんなふうに決まったのですが
さて、ここで大きな問題があります。
問題は日本中の企業が
この制度に沿って、採用をするのかどうかと
いうことです。
当然ながら
ルール無視の会社が続出するはずです。
何せ、ルールを破っても
罰則規定はありませんから。
それ以上に
この制度自体に無理があり過ぎるからです。
おそらく3年生の夏から
会社説明会という正式名称を隠して
学生にアプローチしてくる企業が
どんどん現れます。
けっして、私のその企業の方々を
非難するつもりはありません。
そうせざる得ない理由もあるでしょうから。
採用を後ろ倒しにしたことで
逆に、採用活動が早くなるケースすら
考えられます。
結局、真面目に3月から就活を始めようとする
就活生が、出遅れ状態になることが
火を見るより明らかです。
大学のキャリアセンターの方々も
この事実を学生さんに伝えてあげてください。
本来は学生が勉強に集中できるように
考えられた制度だと言われていますが
何の意味もない制度だと来年一年で
露呈してしまうでしょう。
改革をするなら
もっと意味のある改革をしてほしいものです。
この制度で
一番のトバッチリを受けるのは
現3年生の大学生です。
なんとかしてあげないとな。