長所だけを伸ばそう。

先日、学生のK君と食事を

しながら、こんな話をしていました。

 

「僕の欠点を教えてもらえませんか?

 学生の間にできるだけ直しておきたいんです。

 だから今、社会人の方々に欠点を

教えてもらっているんです」(K君)

 

「あ、そう。

 あのね、そもそも欠点を直すなんて

 無理だよ。

 欠点で、欠落した所という意味やから

 直すとか、できないんだよ。

 たぶん、K君は、短所の意味として

 言っているよね。

 短所なんて、いちいち教えてもらわなくていいし、

 直していく必要もないから。

 人に多大な迷惑を掛けるとか

 めちゃめちゃ人を不快にすることなら

 直さないといけないけど・・・」(私)

 

「短所は直さなくていいんですか?」(K君)

 

「うん、無理に直そうとしなくていいよ。

 それより、長所をどんどん伸ばしてみて。

 自分の長所をどんどん伸ばして

 いっぱい人のお役に立ってみてよ。

 長所は、加速度的に伸びるから。

 長所が、どんどん伸びて、

いっぱい人のお役に立てるようになったら、

短所はその人の味なるからね。

人は短所で愛されるから

そうそ、短所は残しておかないと

モテないよ」(私)

 

「そんなことを言われる大人と初めて

 お会いしました。

 驚きです」(K君)

 

「初めて会ったん?

 まっ、ごく普通の話やし・・」(私)

 

「めちゃくちゃ、元気が出てきましたよ。

 短所を直すなんて、手間なことをせずに

 人のお役に立っていきますよ」(K君)

 

「うん」(私)

 

K君と

こんな話をしていました。

 

彼はとても前向きな学生さんです。

ただ、目立つ分、先生や大人から

注意をよく受けるようです。

 

それで私にこんな相談をしたようです。

 

私からしたら

前向きで、素直で、イキイキしているだけで

もうじゅうぶんだと思いますけどね。

先生や大人たちは

「それ以上、なんの注文をするんだよ」と。

 

長所をどんどん伸ばしていったらいいですね。

 

短所を直していったら、

人生という時間が足りなくなるよ。