「なんで真剣にやれへんねん」(私)
「努力できない人もおるよ」(彼女)
「三振してもヘラヘラしてたり
ゴロ打っても一所懸命に走らへんかったり
そんなもん論外や。
そんでも試合に出たいとか言ってくるけど
話にならんわ」(私)
「あんたみたいに
いっつも一所懸命になれる人ばかりやないから。
一所懸命に、できない人のこともわかってあげな」(彼女)
もうずいぶん前の話ですが
私は兵庫県内のあるソフトボール大会に
毎年出場していました。
初出場から大会3連覇中で
4連覇を狙っていた試合を僅差で落としました。
当時、付き合っていた彼女は応援に来てくれていました。
その彼女との帰り道に、上記のような話をしていました。
当時の私は
一所懸命に努力もせずに
実利を得ようする人が、嫌いで
仕方ありませんでした。
こういう人達のことをズルイと
判断していました。
「努力できない人もいる」という
言葉を聞いて
そういえば、「たしかに、いるよな」と
その人達は悪い人かというと
決してそうでは、ありません。
話は飛びますが・・・。
私は学生さん達の就職支援の仕事もしています。
努力はしたくないけど
内定だけは、ほしいという
学生さん達ともよく出会います。
もし、私が昔のままの考え方なら
そのような学生さんのことを
無視していたでしょう。
頭から相手にしなかったはずです。
しかし、この話を聞いていたおかげで
そのような学生さんとも
関わるようになりました。
関わりながら少しずつ大事なことに
気づいてくれればいいなと
思えるようになりました。
勿論、真剣に関わっても
全く気づかない人も稀にいます。
さすがに、その方たちと
関わり続けることはできませんが。
「努力できない人もいる」
このことを認識できて、よかったと思います。
教えてくれた彼女には今でも感謝しています。
PS 努力しない人のことは、今でも苦手です。
そのことには変わりはありません。
ただ努力の仕方がわかないとか、努力しなくて勿体無いとか
そういう学生さんも(学生さんに限らずですが)
結構いることがわかりました。
大事なことに気づくと、人は変わりますね。