能面と人間関係は築けない。

 

先日、就活セミナーのあと

学生さんと話をしていました。

 

彼はとても真面目な男子学生でした。

 

「一所懸命にメモをとってくれていましたね」(私)

 

「はい。学校でそう教えてもらっていますから」(学生さん)

 

「でもね。話をしている方からすると

 ずっと無表情で、渋い顔をして

 メモだけとられていると、

 めちゃめちゃ話にくいねん」(私)

 

「会社説明会では、一所懸命にメモをとる姿を

 人事担当者に見せることが、就活ではとても大事だと

 学校で、教えてもらったので・・・

 うちの大学では、皆、そうしていると思います」(学生さん)

 

「『メモをとる姿』を見せることが大事?

 なんの話、それ?

 話を一所懸命に聴いてくれるのは

 うれしいよ。

 大事だと思うことをメモるのも

 いいと思うよ。

 でも、印象を良くするためだけにメモをとるんなら

 そんなこと、やめた方がいいよ。

 だって、それって

 めちゃめちゃ感じ悪いもん」(私)

 

「えっ そうなんですか?」(学生さん)

 

「無表情な能面みたいな人達が

ずっとメモをとる姿を想像してよ。

話し手は、嫌に決まってるやん。

 

 S大学って、あるやんか。

 昨年、講義に行ってたんやけど

 S大学の学生さんは

 僕がちょこっとオモロイ話をしたら

 手を叩いて笑うてくれるねん。

 めちゃめちゃ嬉しかったわ。

 話し手としては、そんな人、最高やもん。

 ええ子らやな~と思いながら

 90分間、楽しく話しまくったわ。

 S大学、偏差値は低いかもしれんけど

 就職率は90%超えてるねん。

人間関係をつくる基本が

わかってるもん」(私)

 

「うちの大学より、はるかにいいです」(学生さん)

 

「能面と一緒に働きたいと思う、人事担当者は

 あまりいないと思うよ。

 世の中、全て人間関係やで。

ニコニコしている人がやっぱりええわ。

就職試験でも、普段の生活でも

○○君も今みたいに、ニコニコしながら

就活も楽しんでね」(私)

 

こんな話をしていました。

(実際は、もう少し丁寧にお話をしましけど。

 もちろん、コラムやFBに載せる許可もとっています。

 彼は、この話を多くの就活生に教えてあげてほしいと

 言ってくれていました)

 

就活や企業のことを学んでいるキャリアセンターの職員の方が、

こんなことを教えているとは到底思えないのですが。

もしかしたら、就活を教えに来た人事の経験もない先生が

こんなことを教えたのかもしれませんね。

残念です。

 

就活も仕事もプライベートも

人間関係が一番大事なんだけどな。