『そろそろ人の役に立たなあかん』

「天窓焼きって
 このお店が名づけたん?」(私)

「そうやねん。
 おじいさんがお店をはじめたとき
 鉄板の上に、天窓があって
 それで天窓焼きって
 名づけたらしいねん」(お好み焼き屋のおかみさん)

昨日、神戸市兵庫区にある『とみちゃん』という
お好み焼き屋さんに行きました。

このお店に通い出して
もう20年になります。
(正確には21年になります)

このお店に行くと
よく『モダン焼き』を頼むのですが
そのモダン焼きのソバの上に
卵を乗せて焼いたものが
この『天窓焼き』です。

これがまた格別に美味しいんです。

この『とみちゃん』ですが
もうすぐ70周年を迎えます。

昭和20年10月に
お店がオープンしたそうです。

初代の店主さんですが、
戦争が終わって
少しの間、何もすることがなく
ぷらぷらしていたそうです。

でも
「そろそろ何かしてお役に立たなあかん」と
思われたそうです。

そんな時
仲良しのお友達が
蕎麦をうつ仕事をしていて
もう一人のお友達は
ソースの会社をしていたそうです。

「じゃ僕がお好み焼き屋をやればいいね」と
思って、このお店をはじめたそうです。

ちなみにそのソース屋さんは
オリバーソースという
関西ではとても有名な会社になりました。

オリバーソース♪♪のCMを
ご覧になった方も多いことと思います。

蕎麦をうっていたお店は
もう蕎麦屋さんをしていないそうですが
息子さんもお孫さんも
大学の教授などになられたそうです。

とみちゃんも
もうすぐ70周年ですし
みなさん、大活躍ですね。

『そろそろ人の役に立たなあかん』

この言葉がとっても粋に感じますね。