今日の思いつきコラムは
友人の志賀美春さんのメルマガからの引用です。
今日の志賀さんのお話は少し難しいかも
知れませんが、とても大事なことを
書かれています。
私も人に話をすることが多いので
21世紀型のリーダーシップ
ぜひ学んでいきたいと思います。
<私の思い>
なでしこジャパン、銀メダル。
よくやった、と思う反面、少し残念でもありました。
しかし、体格でも、パワーでも
世界トップにはいないチームが、
ワールドカップを優勝して、オリンピックでも銀メダル。
正真正銘世界トップの地位に就いたと言えます。
今日は、その要因を考えてみたいと思います。
一般論として、高度成長時期の高度成長を支えたのは、
戦後の復興意識と周囲で行われた戦争による特需。
そして、ハングリー精神と強いリーダーシップだったと
言えるように思います。
しかし、今回のオリピックの団体競技の活躍に
なでしこをはじめ、
競泳のメドレーにしても
バレーボール、卓球、フェンシング、体操・・・と
あまり強烈なリーダーシップでガツガツ行く
雰囲気は感じられません。
これが、21世紀型なのだ、と合点がいきます。
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は
まさにそういったリーダーシップの典型ではないか?
と感じます。
なぜなら、個の力に頼らず、場の力を生み出す采配を
ゲーム外からも実行し、
チームの場力を創り出していたように感じるからです。
たとえば。
最近の世界トップ企業の特徴とも重なります。
facebookの社長マーク・ザッカーバーグ。
全く、強烈なリーダーシップで人を束ね
引っ張るようなことをしているようには見えません。
グーグルもアップルもそうです。
(もちろん、トップ経営者の強い個性は当然ありますが・・・)
佐々木則夫監督は言っています。
「自主性を持ってやるから団結力がある。
だから、楽しくゲームしているように見えるのでは」と・・・。
これこそ、まさに見えないリーダーシップじゃないでしょうか。
意図して、この状況を創っているのが、佐々木監督だと思います。
これだから、予選で当たって負けたブラジルの監督が
その見えないリーダーシップの存在を認識できず
「力は我が国が上、日本は決勝に勝ち進むにふさわしくない」と
評したのだと言えます。
21世紀型の見えない弱いリーダーシップ。
これこそが、今後の企業としても
団体としても、最大限、場力を高め
パフォーマンスをMaxにする秘訣だと思います。
2500年前、武学の祖、孫武は言っています。
「故に善く戦う者は、之を勢いに求めて之を人に責めず
故に能く人を釈て勢に任ず
勢に任ずる者は其の人を戦わしむるや木石を転ずるが如し
故に善く人を戦わしむるの勢い
円石を千尋の山より転が如き者は、勢なり」(孫子・兵勢篇)
つまり・・・。
闘い方の上手なリーダーは、個々の兵の努力や能力に頼らず、
集団の勢いである場力を生かすものだ。
場力を生かすと坂道を大岩や大木が転げ落ちるように、
手に負えないほどの力を発揮する
だから、素晴らしいリーダーは、勢という場力を理解し、
高いところから転がして勢いを生み出すような戦い方をするのだ
と言うことです。
あれ?
21世紀のリーダーシップって
2500年前から諸葛孔明や武田信玄、
徳川家康が使っていたリーダーシップ?
ということは、時代は本質に回帰している
と言うことなんでしょうね。