当たり前のレベルを上げる。

「仕事のスピードが違う
 これが一番の課題なんや。
 会社の考え方は
 じゅうぶんに伝わったと
 思うんだけど
 人は急にスピードが上がるもんやないね。
 今までののんびりした習慣が根付いているからな」

以前、店舗の譲渡を受けた
会社の社長からお聞きした話です。

この会社は県下NO.1の売上を誇る
店舗を運営していました。

そんな中
ある会社から店舗の譲渡を
されました。

譲り受けた店舗の売上は低く
同社が運営している
同じ広さの売り場面積の店舗と比べると
半分の売上しかありませんでした。

売上が半分ということは
仕事量も半分ということになります。

仕事が半分ということは
同じ業務をするのに
倍の時間が掛かっていることになります。

要は何をしても
倍の時間が掛かるということでした。

そんな中
私は社長に質問をしました。

「どうやって
 みなさんのスピードを
 上げるんですか?」と。

「本社から数名
 人を移動させたよ。
 これが当たり前のスピードだと
 いうことを徹底的に知ってもらうために。
 最初はみなさん驚いていたみたいだけど
 やればできるんだと思うようになったみたいで
 少しは早くなってきたよ。
 でも、同じスピードになるには
 1年は掛かるわな・・・
 2年、掛かるかな・・・
 その時は、売上も2倍になって
 他の店舗と同じレベルになるよ。
 まぁね、当たり前のレベルを上げることが
 企業は一番難しいね」

このお店は譲渡されてから
7カ月で、1.5倍の売上になりました。
社員さんの仕事のスピードも1.5倍に
なったということでしょうか。
もちろん、それだけはありませんが。

売上2倍は、もうすぐです。

明日のコラムでも
仕事のスピードの話をしようと思います。