のんちゃん 

二日前

私が大事に思っていた女の子が

交通事故で、亡くなりました。

 

昨日、お通夜に行きました。

いまだに気が静まりません。

 

美大に行って

数々の賞をとって

この春には大学も卒業し

いよいよ社会人デビューというときに

 

夢に向かって

まっしぐらに生きていたのに・・・

 

なぜこんなことに・・・

やりきれない思いです。

 

5年前

彼女とお会いしたときのことを

今でも鮮明に覚えています。

 

こんなに純粋で、明るくて

素敵な女の子がいるんだと思ったことを

 

「私のお父さんも先生とおんなじような

 感じで、夢を追いかけながら

 一所懸命に生きていたら

 それが人のお役に立つようになるからって

 言ってるんです。

 今日、先生が話てくれたことと

 いっしょでしょう。

 またいつか、私のお父さんとも

 会ってくださいね。

 きっと気が合うと思うんです」

 

彼女はこんなことを言ってくれていました。

 

まさか、まさか

お父さんとお会いするのが

彼女のお通夜になるなんて

予想にもしていませんでした。

 

お父様はずっと毅然とされていました。

 

「娘はずっと幸せな子でした。

大好きなお友達に囲まれて

楽しく生きて

娘は天国にいく直前まで

大好きなお友達といっしょでした」

 

ご挨拶で、こんなお話をされていました。

 

のんちゃん

天国でも大好きなお友達と楽しんで

大好きなイラストをいっぱい描いて

周りを楽しませてあげてくださいね。

 

のんちゃん

出会ってくれて、本当にありがとう。

 

「お友達になりたくて」と言ってもらえて

本当に嬉しかったです。ありがとね。

 

私も少しは周りの方々を楽しませる大人でいますね。

 

 

20101113日のコラムより抜粋

(文章の途中から書きます。

 高校での講演後のお話です)

 

私を待ってくれた女子学生さんがいました。

 

のんちゃんという子でした。

 

 

「先生 私ね。

 先生とお友達になりたくて」(のんちゃん)

 

 

「あっ ありがとう。

 こんなおじさんですけど

 よろしくお願いします」(私)

 

 

「年とか関係ないんですよ。

 私ね。

 森源太さん、知ってるんですよ。

 源太さんやてんつくまんに

 刺激を受けて、自転車で

 日本横断をしたんです」(のんちゃん)

 

 

「自転車で日本横断? すっごいね!」

 

 

「ううん。

 そんなことは

 大したことやないんです。

 なんか掴めたらいいなと思ってて・・

 

 私ね。

 アートの世界で生きようと思ってて

 芸大に行くんやけど

 

 お金のためとか

 生活のためとかと

 違って

 私の作品で

 おおくの人が楽しい気分になってくれたり

喜んでくれたりしたらいいなと思って。

・・・・・・・・・・・

先生も人を楽しませる天才やから」(のんちゃん)

 

 

きっと

のんちゃんは

近い将来

日本中を幸せにするアーチストになると思います。

 

アートの世界はセンスが全てのように思われています。

 

でも

センスの一番のコアはハートなんですよね。

 

ハートのないアートが

人に感動を与えることはありません。

 

 

この子には

ハートもアクションも揃っています。

 

 

そして、

私に対して

「お友達になりたくて」と言った

この感性は本物です。

 

 

のんちゃん

偉大なアーチストになってくださいね!!!

 

近い将来の話ですけど。

 

 

そのとき

私はあなたに

「お友達になりたくて」と言いますね。