来春、友人のN社長の会社に
3名の新卒社員(大卒)が入社します。
顧問先の会社ではありませんが
彼の会社に入社する学生さんと
会う機会がありました。
みなさん、驚くほど優秀な学生さんです。
大手企業ぐらいなら簡単に
受かってしまうレベルです。
彼の会社は現場での仕事が中心で
なかなか人が集まらない業種です。
しかも10名ほどのまだまだ小さな会社。
「いい会社にしたいんや。
そんで、社員ももっと幸せになって
もらいたいし、
もっともっといい仕事をして
お客さんにも喜んでもらいたい」
彼はそんなことを言っていました。
学生に内定を告げたとき
「うちは〇〇君に内定は出すけど
一緒に働きたいと本当に思ってる。
うちに来てくれたら
僕はほんまにうれしい。
でも〇〇君の人生の方が大事やし
納得いくまで、就活は続けてくださいね。
世の中には、素晴らしい会社がいっぱいあるし。
自分の人生、大事にしてください」
彼はいつも学生にそう言っていたそうです。
彼の思いは、素晴らしいですね。
自分のことより、学生さんの将来のことを
一所懸命に考えていて。
初の新卒採用が最高の状態で
終えられる理由が、ここにあります。
私は仕事柄
某ナビサイト運営会社からの依頼で
人事担当者向けの勉強会を開催しています。
採用がうまくいっていない企業の特徴があります。
『自分のことしか考えていないところは
うまくいかない』ということです。
(勿論、それ以外の理由もいっぱいありますが)
残念なことに
内定を告げるときに
『就活を辞めろ!』と学生に迫る人事担当者が
結構いらっしゃいました。
3割ぐらいはいたように記憶しています。
酷い場合は「他を断って、うちに入社すると約束するなら
内定を出してもいい」と言っている人もいたぐらいです。
「ほんま何様やねん」と心のなかで呟きました。
以前、東海地方での講演で
「そんな自分のノルマ達成のためだけに
仕事しているから、うまくいかないんでんすよ。
もっと人のこと考えてあげてくださいよ。
自分が就活生やったときのことを
思い出してみたら、わかると思います」と言って
あとでお叱りを受けたことがあります。
彼等の姿勢に腹が立って、ついつい口走ってしまいました。
大事なことは
採用も他の仕事も
プライベートなことでも
なんでも同じだと思います。
昨日、N社長と話をしていて
熱いものが込み上げてきました。