売らないサービス

先日、靴を買いに行きました。

私はミズノの靴が好きで
数カ月おきに元町のお店に行きます。

いつも履いている黒と茶のビジネスシューズは
半年おきに買い替えをしますので
その二つの靴と
前々から気になっていた青色のスニーカーを
買おうと思いました。

ビジネスシューズはいつものサイズで買って
その青色のスニーカーも頼みました。

しかし、残念なことに
私のサイズのものはもうなくて
限定版のシューズですから
在庫もありませんでした。

「5ミリぐらい、大きくても
 冬だと分厚い靴下を履きますから
 大丈夫だと思いますので
 これください」と私が言うと

「お客さん、これはやめておきましょう。
 デザインを気に入ってもらっているのに
 申し訳ないのですが
 靴のサイズを自分が合わせるなんて
 いいことじゃありません。
 足にピッタリの靴でないと
 なにかと不便が生じますから」と
年配の店員さんは私にそう言いました。

この方は、長くシューフィッターをされていたそうです。

結局、私はその青色の靴は買わずに
ビジネスシューズの二足だけを購入しました。

お店を出たあと
買い物に付き合ってくれていた栗山君が
「本当にいい方ですね。
 しょうもないお店だったら
 無理にでも売りつけますよ。
 あの店員さんは、お客さんのことを
 きちんと考えて仕事をしていて
 ほんと気持ちいい人ですね」と言いました。

『売らないサービス』
お客様のことを第一に考える、素晴らしいです。

こんなふうに毎日仕事をしたいですね。