採用担当者として、面接を行うなかで、
非常に残念な場面に出くわすことが多くあります。
面接で、会話をしてくれない学生が多いことです。
「学生時代、頑張ったことは何ですか?」と私が聞くと
「学生時代、居酒屋で3年間アルバイトをしていましたので、
コミュニケーション能力に磨きを掛けました。
ですから、御社で営業の仕事で実績を上げることができます」
このように何を聞いても変なアピールばかりする学生が年々増えています。
「そんなこと聞いてないよ」と、私はいつも心の中で呟いています。
またグループ面接で、毎日必ずと言っていいほど出くわすのが
「私は隣の人とは違って、〇〇です」という学生さんです。
人との違いを見せつけたいのでしょうか?
私たち採用担当者は、嫌味な人だなと思うだけです。
私たち採用担当者は、面接で会話がしたいだけなのです。
会話を通して、その学生さんの人柄や考え方を知りたいのです。
人柄や考え方を知った上で、自社に合う人かどうかを判断します。
「新卒でも即戦力でないと受からない」という評論家の先生方が
いらっしゃいますが、果たしてそうでしょうか?
学生さんは即戦力のように見せないといけないと思って、
変なアピールをし、人との違いを見せつけようと
無理をするのかもしれません。
そんな無意味なことはしなくていのいです。
実際のところ、企業は一人前に育てようと思って、新卒者を採用します。
『時間を掛けてでも一人前に育てる』
そんな思いで、新卒採用をする会社が、ほとんどだと思います。
ですから、育て甲斐のある学生を採用します。
面接では質問をよく聞いて、質問にしっかりと答えてください。
変な売り込みも要りません。
素直に、自分のことを話して、相性の合う企業から内定を受け、
社会人になったら思う存分、自分を活かし、輝く人になってください。