考えないと意味がない。

「マナー本を読むにしても
 考え方がしっかりしてないと
 トンチンカンなことになりますね」

昨日、友人とこんな話をしていました。

友人が勤めている会社で
中途採用で35歳の男性が入社されたそうです。

しかしその男性は、挨拶もできない、名刺の渡し方もわからない
電話の対応もできないというありさまだったようです。

あまりにもマナーがなってないので
友人はマナーの本を読むように勧めたそうです。

そしたら
その男性は自身にマナーが足りていないと自覚もあったようで
本屋さんに行ったそうです。

しかしながら
どの本を買ったらいいのかが
わからずそのまま本を買わずに家に帰りました。

友人は仕方なく自分が持っていたビジネスマナーの
本をプレゼントしました。

そして、次の日
彼は「おはようございます」と
物凄い大きな声で、皆に挨拶をしていたそうです。

友人は
「声が大きすぎるよ。いつも通りの声で挨拶をしてくれたいいから」と言うと

「マナーの本に、大きな声でハキハキと挨拶をする。と
 書いてあったから、そうしたんだ。
 それのどこが悪いんだ。
 もしそれが悪いなら、この本を僕に渡した君のせいだ」と
言ってきたそうです。

誠に残念な話ですね。

中途採用で来た男性ですが
大学を出て、ある会社に勤めたそうですが
そこでは一切研修などなく
入社の翌日から飛び込みの新規営業をしていたそうです。

その後、職を転々として
この会社に入ったそうです。

勤めた会社で
研修がなかったことも残念ですが
本を読んだから
そうしないといけないと
思い込むのもいかがなものかと思います。
(それ以前に、ズレた読み方をしていると
 思いますが)

マナーも
時と場合によって
臨機応変に使い分けないといけません。
大きな声で挨拶をしたらいいというものではないです。

就活生でも
物事をよく考えない人はいます。

就活マニュアル本に
「短所を聞かれても長所に繋げてアピールしなさい」と
書かれていたら
それを鵜呑みにする人たちです。

物事を考える人は
「こんなことはすべきではない」とすぐにわかりますよね。

本を読むときでも
少しは考えながら読んでもらえたらなと思います。