モテる人は自分を磨いている。

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今日のコラムは

「モテる人は自分を磨く」というお話です。

 

もう何年も前のお話です。

 

私が高校1年生のときのお話です。

 

私には6歳年下の姪っ子がいます。

 

兄と年が離れている上に

兄は大学卒業後すぐに結婚し

翌年、子宝にも恵まれました。

 

そんな姪っ子(Tちゃん)が小4(10歳)のときに

私はTちゃんと散歩をしていました。

 

「周ちゃん、

(私は叔父さんなのですがTちゃんからは

周ちゃんと呼ばれていました)

私ね。絶対に幸せになりたいの。

すっごい素敵な男の人と結婚をして

これでもかっていうぐらい

幸せな生活をし続けるの。

本当にそう思っている」

 

なんにも考えずに

クラブ活動(陸上部)にだけ

励んでいた私には

衝撃的な話でした。

 

6歳年下の姪っ子は

自分の人生を真剣に考えていたんです。

 

「それでね。

 そんな男の人と

 結婚しようと思ったら

 その人にふさわしい女の人に

 ならないといけないでしょう。

 スタイルもよくて

 きれいでいることは当たり前として

 勉強もできないといけないやろし

 スポーツだってできないといけないやろし

 だから

 私、中学に行ったらバスケットボール部に入るの。

 背が伸びたらいいけど・・私 ちっちゃいからな。

 でもチームで一番活躍しないとね。

 高校もバスケットを続けて

 大会でも優勝して

 大学に行ったら

 チアリーダーをしようと思ってて。

 チアリーダーってモテるんだって。

 それとお料理も勉強して

 お店と同じぐらい美味しいのをつくるの。

 あとは一緒にいて、楽しい女の子でいないと

 いけないよね。

 なんかすることがいっぱいやわ。

 ねぇ 周ちゃん、これぐらいで

 私、幸せになれると思う。

 他にすることはない?

 なんでも教えて」

 

10歳のTちゃんにそう尋ねられて

私はなんにも言えませんでした。

 

「いや、じゅうぶん過ぎると思うよ」

 

そう言うのが精いっぱいでした。

 

10歳の子供が

こんなことまで考えている。

それも本気で。

 

驚きと共に

高校生だった私は

自分が情けなくなりました。

自分がどんな人生を歩みたいのか

全く考えたことなどなかったですからね。

 

Tちゃんですが

やはり幸せな結婚をされました。

そして、旦那さんになった方は

その後、関西では有名な青年実業家になりました。

 

モテる人は

自分を磨いていますね。

 

それも途轍もなく。

 

16歳のとき

私は姪っ子が思い描いた人生を歩むことを

 確信していました。

 それと同時に

 自分自身はたいしたことない人生を歩みそうだと

 思えて仕方ありませんでした。

 

 私が目標を持って生きだしたのは

 大学に入ってからでした。

 姪っ子の年齢より8年、遅れて・・・。

 

 (でも持続できたのは大学の4年間だけで

  そのあと、目的意識を持って生きようとしたのは

  33歳になった秋からでした。

  こんなんだから駄目ですよね)

 

まっ私が人のことを言えた義理ではないのですが

自分を磨かないで

幸せになりたいとか

モテたいとか

これは道理に反しますね。

 

今でもあの散歩のシーンが

鮮明に蘇ります。