10年ほど前
徳命学の伝承者・水谷清達先生から
教わったことです。
「私は大丈夫」と
うかつに言ってはいけないと
思い知らされました。
(水谷先生のお話の内容)
目が見えない人のお話なんですが、
昔のお話ですよ。
店主がその目の悪い人に
夜になりましたから
「この提灯を持って行ってください」と
言ったんですね。
そしたら、その人は
「私は目が悪いから提灯なんて要りません。
提灯なんて持っていても意味がないですから・・
私は大丈夫です」と言ったんです。
「あなたは大丈夫でしょう。
ただ前から歩いて来られる人のために
提灯を持って行ってくださいね」
このお話を水谷先生がされた時
私はハッとしました。
私の性格を知っていて
水谷先生はこのお話をされたんだと
素直に思いました。
『私は大丈夫』
これは私がすぐに言ってしまう言葉です。
大丈夫という言葉自体は
いいのですが。
しかし、
私は大丈夫でも
周りの人が大丈夫かどうかは
わかりません。
全体を見通し、確認をしてから
初めて、『私は大丈夫』と言えるのです。
周りが大丈夫ではないのに
『私は大丈夫』と言っては
いけませんね。
あれから10年
私も自分の言動には
少しは気を付けるようになりました。
あくまでも少しは・・・ですが。