柳本周介の思いつきコラム 『就活の授業』

ガクチカ(自己PR)のネタはなんでもいい。

自己PRやガクチカに

アルバイトやサークル・ボランティア活動のことを

書くと(もしくは話すと)受からないと

実にくだらないアドバイスをしてくる人がいます。

 

これは明らかな間違いです。

 

話のネタは、コンビニや居酒屋のアルバイトの話で

なんの問題もありません。

そのアルバイトで

あなたが経験したことは世界中であなただけなのですから。

 

経験や気づきを具体的に話してくれたら(書いてくれたら)

いいだけです。

 

(面接であれば)

人事は、目の前の学生さんが

どんなことを考え、どう行動したのかを聞きながら

その人柄を知りたいと思っています。

 

人柄を知り、自社に合う人かどうかを

確認しているだけです。

 

水谷豊さん主演の『相棒』シリーズに

「エントリーシート」という話があります。

この回の主人公は女子就活生です。

 

就活で受けそうなネタをつくるために

無理やり資格をとるなど

アピールするための努力を惜しみませんでした。

売り込むネタ探しにやっきになっていました。

そんなことをしている間に

肝心なことを忘れて、事件に巻き込まれます。

 

杉下右京さん(水谷豊さん)が

最後に語ったお話がとても心に響きました。

 

この就活生の行動について

右京さんは「根本的に間違っていた」と指摘します。

「就活がその人間を見極めるものであれば、

純粋に行なったその行動こそ

堂々と話すべきだったんじゃありませんかねえ。

その姿こそが、彼女そのものなのですから」

 

お時間があれば

(よければ録画予約をしてでも)

3月18日(木)朝日テレビ(関西6CN)

相棒『エントリーシート』をご覧ください。

 

 


スピードは熱意の表われ

今日のコラムは
エントリーシート(ES)の提出について書きます。

今年の傾向です。
3月1日にナビがオープンとなり
すぐにESの一次締め切りをする企業が目立ちます。

某大手不動産A社 一次締め切り3月2日
某大手医療メーカー 一次締め切り3月4日

みなさんからしたら
「締め切りが早すぎるやろ」と怒鳴りたくなる気分だと思います。

実は、企業にはある目的があって
このように早く締め切りを設けています。

それは「スピード(やる気・熱意)」を見ています。

就活に対して
準備をしてきたか
すぐに対応できるかどうか

準備とスピード=やる気・熱意

たとえばですが
一次の締め切り3月
二次の締め切り4月
三次の締め切り5月だったとした場合
明らかに3月の締め切りに
間に合わした方が通過率は高いです。

ESがうまく書けないなどの
課題はあるでしょうけど
できるだけ一次締め切りで
提出することをお勧めします。

ESに限らず
「提出物はすぐに出す」
「メールの返信はすぐにする」

このような行為がとても重要です。


原理原則

昨日、東京から友人が来てくれました。
将来塾の授業の最後に
「何事も原理原則ですよ。
道理がわかれば、迷うことはないです」と
話してくれました。

相変わらずいいことを言ってくれるなと
思いながら
私は話を聞いていました。

原理原則を辞書でひいてみると。
「原理」は物事を成り立たせる根本的な決まりの意
「原則」は人間によって社会に適用するために決められた規則の意
と書かれています。
(三省堂 大辞林より)

この原理原則を知るとは
世の中のルールを知るという意味だと
私は捉えています。

目標を持って練習する人には成果があり
サボる人には、焦りが増すということです。

準備万端で本番を迎える人と
テキトウにその日を迎えた人とは
結果が大きく変わってきます。

以前
大学での就活講座にて模擬面接をしました。
二人の男子学生がその面接に参加しました。

「自己紹介からはじめましょうか?
 1分程で、お話いただけますか?」と
私が言うと

A君はしどろもどろになっていました。
私は彼がなにを話しているのかさえ
わかりませんでした。

B君はアルバイトの話をし
今どれだけそれが楽しいのかを語ってくれました。

模擬面接終了後
私はA君とB君とに聞きました。

「模擬面接で、1分間の自己紹介から
 はじめるよ、と前もって伝えていたけど
 どれぐらいその練習をしてきましたか?」

「・・・・特にしていません・・・
就活が忙しくて
企業の説明会などにも行っていたので・・」(A君)

「100回以上練習はしましたが
 何回しかまでは覚えていません。
 ただ自分なりにきちんと話ができるようには
 しておこうと思いました」(B君)

練習もロクにせずに結果を求めても
なにも手にすることはできません。

まさに原理原則ですね。

原理原則の話はまたコラムでも
書くことにします。


♯kutoo

今朝、ABCの『おはよう朝日です』を見ていたら
Kutooのニュースが流れていました。

「ヒールの靴を履かないといけないのかどうか」
何年も前から毎年のように相談を受けていました。

私の答えは「履かなくていい」しかありません。

今日の『おは朝』のアンケートでは
9社中8社が、履く必要がないという回答でした。
残る1社は、ヒールを穿くことで空気が読めるかどうかを
確かめているいった答えでした。

「空気が読める??」
なんやそれ???というのが私の感想ですが。

数のうちには
そんな考え方をしている企業(人事)もいるのでしょうけど
気にする必要はありません。

ヒールを強制する会社には
行く必要がないからです。

モデルさんのように職業として、ヒールが必要な場合はともかく
一般の会社でヒールを履かないといけないことなどありません。

ヒールが苦痛なら
無理をする必要もありませんから。

もしも
ヒールでないと落とされる会社があれば
それはそれでわかりやすくていいですね。
違う会社に勤めればいいだけです。

面接には清潔な服装で
行ってくれたらじゅうぶんです。


採用基準

おととい、神戸三宮の有名なBARに行きました。

このお店、バーテンダーが4名体制です。
しかのこの4名の方々は、日本バーテンダー協会の賞を
次々と獲得しています。
日本一になっている人さえいます。

私の相棒が
「どんな基準でバーテンダーの採用しているんですか?」と
マスターに聞きました。

「面接していて
 いろいろと話を聞きたいなと思える人です。
 そういう人とは話をしていて楽しいです。
 楽しい人は、自然と成長していきます。
 自分で売り込んでくる人は絶対に採用しないけど。
 これが一定数いるんですよ。
 アピールしてくる人って、ロクなのいないでしょう。
 それに、お客様に対しても同じようなことを
するかもしれないと思ったら
 ぞっとしますからね」(マスター談)

会社でもBARでも同じですね、採用基準は。